ダストリコリズ
***
「待ってたよ。」
指定された場所は、会見した会場から程近い駅であった。わざわざ改札を通り、ホームのベンチにシュウはいた。
今はもう終電間際の時間の為人もあまりいないが、帽子やサングラスで身を隠す。ニキもそんなシュウの隣に座り、息を飲む。
「君のお姉さんは何歳だっけ?」
「・・・23です。」
「君と大分離れてるんだね。」
「そんな事、どうだって・・・。」
「まあそんないい歳じゃ、権力を持つ親父共に目を付けられても仕方がない。」
本当、なのか。
ニキの心が凍り始める。信じたくない、逃げられない事実だ。
「関係者の間じゃ、もう有名な話さ。槇都爾基は、姉を使って仕事を取ってきていると。」
「そんなんじゃ、ない!私は・・・。」
「待ってたよ。」
指定された場所は、会見した会場から程近い駅であった。わざわざ改札を通り、ホームのベンチにシュウはいた。
今はもう終電間際の時間の為人もあまりいないが、帽子やサングラスで身を隠す。ニキもそんなシュウの隣に座り、息を飲む。
「君のお姉さんは何歳だっけ?」
「・・・23です。」
「君と大分離れてるんだね。」
「そんな事、どうだって・・・。」
「まあそんないい歳じゃ、権力を持つ親父共に目を付けられても仕方がない。」
本当、なのか。
ニキの心が凍り始める。信じたくない、逃げられない事実だ。
「関係者の間じゃ、もう有名な話さ。槇都爾基は、姉を使って仕事を取ってきていると。」
「そんなんじゃ、ない!私は・・・。」