宝 物
三角関係
次の日圭は私の前に姿を見せなかった。

良く考えれば昨日付き合い始めたし
携帯の番号もメアドすらしらない。

でも私は今までになく圭の事
を考えて心配した。

昨日の事もあったし。

私は圭のクラスに行き拓以外に仲が
良い人に圭の家を聞いた。

ピーン ポーン

「はい」

少し起こり気味の圭の声がした。
「あ紗織だけど。」
「え?紗織 ちょっとまって。」

それから5分くらいして
ドアが開き 圭が出てきた。

「おそかったじゃない。何してたの?」
「着替え…。」

私が目をそらすと圭は“御免”と
小さく謝った。

「家入ってもいい?」
「うん。でも僕風邪ひいてるよ。」

「あ…後僕じゃなくて俺っていって。」

私はそうウインクをして言って
部屋にあがりこんだ。
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