宝 物
私が今までに泣かせてきた男は

何人もいる

私の考えてる事がわかんない

って

もう一緒にいる自信が無いって

別れ話も聞き飽きた

そのたびに私は

「勝手にすれば」

って冷たく突き放した

本当は私の気持ちを分かってくれて

強がってるんだって

気づいてほしかった

でもそんなのに気づく奴は

誰一人いなかった

“来るもの拒まず”

“去るもの追わず”

いつしか私はそんな女だって

誰とでも遊ぶ奴だって

勝手に決め付けられるようになった
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