宝 物
ふと視線をあげると
圭の姿があった。

「え…」

私は不思議に思い少し様子を
見る事にした。

ん…同級生じゃないかな。
 少し年下 そんな感じの女が圭と
楽しくしゃべっている。

ありえないし。浮気?

私はその場の状況で物事を判断して

しまって

本当馬鹿だから しょうがないの。

「圭っ!」

息をきらして圭を呼び止めた。

「あ、紗織」
意外にも堂々している圭。

「来ないから風邪でもひいたのかなって
心配してたら他の子とあってるなんて。
本当最低」

私は涙をぬぐって圭を叩いた。

「御免…でもね」

「言い訳は聞きたくないよ。
もう別れよう。」
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