彼岸花の咲く校舎
「....嫌..聞きたくない」
耳を塞ごうとする湖水に、また少し苛立ちを感じてしまう

「おい!」
気づいたら


俺は湖水の腕を掴み、無理矢理聞かせようとしていた
「....イヤ..」
湖水の目は



明らかに滴がこぼれ落ちそうなのに




こっちを睨んでいる
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