【短】パパと私の真っ白な地図




私は…




「きっと…娘さん、寂しがってると思う…いきなり冷たくされたら辛くて悲しいよ…」




私の思ってること、全て言っていいの…?




「唯一の家族なんだから…それに…娘さんもきっと、あなたと前みたいに戻りたいって思ってるはずです…」




だって…




「娘さん、あなたのことが大好きなはずだから…」




私はパパを見て、優しく微笑んだ。




「そうか…ありがとう。」




パパも優しく微笑んだ。




「少しずつだけど…頑張ってみるよ…」




目が合って二人で笑った。




「お菓子持ってくるから、座ってて?」




パパがそう言って席から離れた時。





―パチンッ





< 46 / 50 >

この作品をシェア

pagetop