不良お兄様とわたし
「―――――――え?」
静香ちゃんが私に抱きつく
「だってこんなに可愛いんですのよ?男の方には勿体のうございますわ」
更にきつく抱き締められる
「はぁ…静香ったら…すいません、静香は可愛い物、人が大好きと言うより、目がないというか」
「…そ、なんだ」
お兄ちゃん――――
びっくりしてないで助けてよ
「紫音ちゃん♪」
「あ、薫さんに大和さん…俊也さんまで…」
「あっれー?この子達誰?」
大和さんが尋ねる
「あ、友達の神野静香ちゃんと山中詩乃舞ちゃんです」
「じゃあ3人共名前が“し”から始まるね♪」
「本当だ!あはは」
まるで新しい発見をしたような子供のように笑う大和さん