不良お兄様とわたし



「…見れば解りますよ…………………すいません、朝から出しゃばってすいません。おはようございます」



…多分薫さんの顔が怖かったんだろうなぁ… 



そう思ってるといつの間にか皆歩き出していて少し先にお兄ちゃん達がいた 



「結野宮?どした?ぼぉっとして?」



「さ、沢井くん…ううんなんでもない…よ?」



うー…自覚すると恥ずかしいな… 


「そうか?…あ、おはよ」






不覚にも少しはにかんだように微笑む沢井くんに顔が熱くなる 


























あぁ、好きなんだなって改めて実感させられた 



「お///っおはょっ///」




絶対顔が紅くなっていると思ったら恥ずかしくてどんどん声が小さくなっていった 







轍はそんな様子の紫音を見逃さなかった




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