不良お兄様とわたし

遠くから誰かが走ってくるのがわかった　




「はぁ…はぁっ…すんません…寝坊しました…………って結野宮？」


「あ……沢井くん？」


な…なんで沢井くんが！？
　


「え？２人共知り合い？」

「あー…席隣なんすよ」


「あと、昨日学園案内してもらったんです」


私がそういうと、悠くんは驚いた顔をした



「…！！……ちょっとこっちこい、ヒロ」


「？？悠弥さん？」











【裕希ｓｉｄｅ】


なぜか俊さん達とか結野宮が見えない所まで連れてこられた─────



「悠弥…さん？」


「…………なよ」


「え？」


「だぁかぁら！あんまり紫音に近づくなよ！」









何を言ってるんだこの人は…………　





「…………シスコンですか？」



「んな！？／／／…っわりぃかよ／／／妹とか初めて出来たから周りが男ばっかだと心配するんだよっ…」

「…俺に言う前に薫さんに言った方がいいっすよ」


悠弥さんは、はっとした顔をして小走りで皆がいる所へ戻っていった　




【裕希ｓｉｄｅ終わり】