不良お兄様とわたし


「ばっ…恥ずかしいからやめろ!俊也!!」


よほど恥ずかしいのか悠くんは顔を真っ赤にして、必死に速阪さんの口を閉ざそうとしていた 



「───────…お兄ちゃん」 














「ぅえ?…………紫音?」


「お兄ちゃん、ありがとね」



びっくりした表情から、照れ臭そうな顔をした悠くん 


「あったりめぇだろ?俺は紫音の兄ちゃんなんだからよ」



そう言って頭を撫でてくるお兄ちゃん



感謝してます。皆さん、お兄ちゃん







【悠弥Side】 



紫音を閉じ込めた犯人がわかった時、首謀者をぶん殴ろうとした────


でも 





紫音が後ろから抱きついて、『やめて』って言ってきた 


普段の俺なら、誰が止めにこようと止めにきた奴を殴ってでも相手を殴ろうとすんのに、紫音に止められた時─────





俺は止まった───


これでもかなりびっくりしてんのに、更に紫音は俺の事を『お兄ちゃん』ってよんでくれた 




嬉しかったぜ?これからは紫音が危険になる前に助けるからな? 





【悠弥Side終了】


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