不良お兄様とわたし



俺と轍2人同時に言うと結野宮は乾いた笑いをした 

「結野宮、こんな奴無視していいから」


「紫音はそんなひどいことせぇへんもん!」


「今日会ったばっかのくせに解ったように喋んな」 

「紫音だって最近転校してきたんやさかい、ヒロぼっちゃんも、紫音の事知らんのちゃいます?」


ヴッ……痛いところ突かれた… 



「おっ…お前よりなげぇよ!」


馬鹿なトークしてたはずなのに、いきなり轍は真剣な顔つきになった


「…ヒロ…幼稚園の時、よくお菓子の取り合いしてたやん?覚えてるか?」


ん?お菓子の取り合い?してたっけか? 












「あ…」

思い出した…好きなお菓子一緒だからよく取り合いしてて、喧嘩してたっけ…懐かしいな 



「…小さい時の勝敗は、1052勝1052敗…どっちもどっちだが…今回は負けねーぞ?ヒロ」



───…やっぱり轍も… 


「……轍、ちょっとこい」


そういって俺は轍を連れ、教室を出た────



ん?STの途中だが気にしない気にしない(笑) 



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