不良お兄様とわたし
こっちに歩いてきた
「あ?お前、初めて見る顔だなぁ?転校生かぁ?」
顔をズィッと近づいてきた
近い
「は、はい。転校生の結野宮紫音です…」
「結野宮ぁあ?お前、あの結野宮悠弥の妹かぁあ?」
「は…はぃ…」
そう言うと、ニタァと笑って
「ほぉ…じゃあお前を使えば、お前の兄ちゃんを懲らしめれるってわけかぁ?」
何、言ってるの?
「はぃ?」
「いやぁ、実は俺はなぁ、坂城統哉(さかきとうや)っつうんだが、俺は生徒指導担当でな…お前の兄ちゃんにはいろいろと迷惑してんだよ」
「だからって私を使えば、お兄ちゃんが先生の言う事を聞くとは限りません」
ちょっとイラっときたから反抗してみた