【短・ホラー】304号室
仕事から家に帰ると、そこには子供2人が居なかった。
母親は慌てふためき、パニックになりながら家を出た。
2人の名前を呼びながら走っていく。
まさか。
まさか………!
2人は家を出てしまい、誘拐されてしまったのでは?
嫌な予感が次々と胸に溢れていく。
しかし、彼女は子供達を見つける事が出来なかった。
彼女は大泣きしながらフラフラと道をさまよっていた。
彼女自身、とても貧乏だった。
我が子の父は病気で死んでしまい、自分が働かないと生活出来ていけなかったのだ。