紅の心~恋するツンデレラ~









わたるはこんな事は一度もなかったから、
緊張していた。
鼓動が早くなるのが分かる。
そして、座っていたつかさが寝ていることに気づく。

「つかさ?」

つかさは、目を閉じたまま動かない。

こんな事、彼女っぽいジャン、
すごく恥ずかしくなってくる。

帰る時間になり、つかさを起こした。

「つかさ、かえるね。」

「もう帰るのか?晩飯くっていけばいいのに。」

「いいよ。迷惑でしょ?又明日。」


次の日。
そう。このときに知ってしまった。
彼の恐ろしさ。

「つーかさ。おはよ。」
「なんだ。」
「なにそれ?昨日ねてたでしょ?」
「俺がいつ?」
「えー遊び行った時。」
「お前がいつ、遊びに来た?」

そう。ツンでれ王子の誕生。わたしのなかの。








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