空はまるで【短編】
今日は、部活もなく一緒に教室で話した。
チャイムが何回鳴ろうが構わずに・・・。
この時間はもう無いから・・・。
教室をウロウロしながら思う。
この時間が、今が、一番幸せ。
しみじみ思う。
いい感じに空いたロッカーの中に入った。
すると宗が、上にのって髪の毛を引っ張った。
いたっ!
宗が笑った。
仕返しに、でこピンしてやった。
2人が笑顔になる。
時計を見ると、6時を指してた。
一緒に帰る。
受験まで、後1年を切ろうとしている。
もう一緒に帰れなくなるかも・・・。
転校生のことについて、話した。
宗は、思い過ごしだろうって。
でも、もし、そうでも
あたしのこと愛してるから、ふるって。
それならいいんだけど・・・。
離れたくない・・・・。
下を向きながら歩いていると。
でこピンされた。
「教室のお返し。」
真っ赤になった、おでこを押さえ
宗を追いかけた。