π to Σ~真理子~
Tシャツとジャージ姿になった私を見て、直実が大きな声をあげた。



「真理子、おっぱいおっきくなってない!?」



みんなの視線が、いっせいに私の胸元に集中する。


「ほんとだぁー」


「なんでなんでぇ? いいなー」


「真理子も生理中?」


ひとりだけ制服のままの香苗が、私の顔を覗き込む。


「ちが……」






実はもう、3ヶ月きてなくて。






誰かに相談したかったけど、

ひかれる気がしてやめておいた。
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