FRIEND or LOVER ・・・ ?
(よしっ!!)

茶瑚は思い切り次の段を踏み込み、全力疾走で残りの階段を駆け上がっていった。


「ちょっ、待っ…」


後ろで声がしたが、あえて無視

そして、自分の教室のドアを開けて身を滑り込ませた。




(ハァ…)

「カチャコ…どうかした?」

後ろ手で教室のドアを閉め、息を整えているとクラスメートから視線を浴びせられた。


茶瑚は、何でもないよと首を振った。

「目黒になんか怒られた?」

違うよと口をパクつかせる。

「ふぅん。じゃ、さっきの続きやろ。茶瑚のそのままにしてあるから。」

結菜がおいで、と手招きして茶瑚を呼ぶ。

茶瑚は何時もの笑顔で駆けていった。


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