FRIEND or LOVER ・・・ ?
ピーンポーンパーンポーン


[今から始業式を始めます。]

黒板の上のスピーカーから教頭先生の声が流れてきた。

[校長先生のお話です。]

[皆さん、明けましておめでとうございます。―――]



(…あー長い話始まったなぁ…
校長センセの話長くて…眠いんだよね……)



校長先生の話が始まり約15分


なぜこんなに長い話なのかと思いつつ、茶瑚は頬杖をしたまま欠伸をした。



ほんのりと暖かくなってきた教室の中、定年近い校長先生のスローペースの話はかなりキツい


欠伸をしているのは彼女だけでは無い。


要点が良く分からない話に、ある者は眠そうに目をこすり、ある者は前のめりに成りつつある。


その様子を見ている目黒はと言うと、特に注意する様子もなく、自身も自分の椅子に座っている。


目黒とは何でもキチキチと指導する先生とは違い、遣ることはキッチリとするが後は生徒の好きなようにコト進めさせているような先生だ。


口癖は『まぁ、なんとかなるだろう』


たまに休み時間に遊んでいる生徒達の輪に入り、子どもたちよりはしゃいでいるような、子どものような先生だ。



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