FRIEND or LOVER ・・・ ?
大半の生徒が宿題を出し終わった頃、ソロソロと何人かの生徒が目黒の前に進み出た。

「お前ら、またか?」

様子を察して目黒先生は問い掛けた。

「…はい…」

腕組みをした目黒の前でに並んだ3人の生徒は小さな声で返事をした。




長期休暇で課題を出しても、休暇中に課題が終わらない。
という生徒はあの頃のどのクラスにも一人は居た。

このクラスでいうと…



「真北、重盛、飯田!!
何度言ったら分かるんだ?」

出席簿で一通り頭を叩いた後、目黒は深いため息を吐いた。

宿題を出せば50%の割合でやって来ない。

忘れ物はよくする。

まったく困った3人組


コレまでも何回も叱ってきたが、反省の色が見えるのは説教中のみ

数分後にはケロリとしている事だろう




「…まぁ、出来てないもんは仕方ない。
お前らだけ3日待ってやる。」

目黒の前でうなだれていた3人の顔がパァっと明るくなる。

「いいか?今回だけだからな。3日以内にやって持って来い。
それ以上遅くなったら…分かってるよな…?」

ギラリと光る目黒の眼光に、彼らはそう答えるしか出来なかった。


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