FRIEND or LOVER ・・・ ?
「後は3人共、係が宿題運ぶの手伝ってやれ。」

ヤレヤレともう一度息をついて、目黒は出席簿だけを持って教室を出て行った。


「はい…提出係って誰だっけ?」

取り敢えずの返事をした後、飯田は首を捻った。


「鹿渡井だよ。」

「あ、そっか。おーい、カチャコ!」

真北が呼ぶと、女子グループの中にいた茶瑚だけがこちらを向いた。

「先生が職員室に宿題持って来てだって。」

了解!とでも言うように敬礼すると、彼女はトテトテと側にやって来た。

そして、提出物を4人分に分け、4人揃って教室を出て行った。








男子3人の後に茶瑚はついて行く。

前の3人は楽しそうにペチャクチャお喋り中

(喋れたらな…)


彼らの様子を見ていると、ついそう思ってしまう。

目の前の光景から目を逸らすように、手元の荷物に視線を落とした。



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