FRIEND or LOVER ･･･ ？

｢あれ？ｶﾁｬｺ、どうした？｣

不意に真北に呼ばれ、茶瑚は顔を上げた。

３人の男子組との距離は開き、彼らは数ﾒｰﾄﾙ先の職員室の前で不思議そうにこちらを見ていた。

｢どうかした？｣

重盛が尋ねると、茶瑚は
『何でもない』

と横に首を振り、３人の元に走っていった？

｢失っ礼しま～す!!｣

飯田が職員室の戸を開けると、室内の暖かい空気が極寒の廊下に、もわんっと出てきた。

｢あったけ～!｣

｢おぅ、お前らやっと来たか。｣

真北の声に気付いた目黒はこっちだと言うように手招きをした。


｢宿題、そこら辺に置いとってくれ。｣

4人は目黒が指差した、誰も使って居なさそうな机の上にドサドサと持ってきた物を置いていった。

｢よしっ!お前らもう良いぞ、教室に戻ってろ～。｣

｢えぇ～っ!?｣

机の上に置かれた問題集の中の一山を自分の机に引き寄せる机に向かうと、４人に『さっさと帰ってろ』とばかりに祓うように手を動かすと、男子３人は不服そうに声を上げた。