アタシの男タチ
「谷上先輩?」
「そ~!久しぶりだから覚えてるかな~」
…さぁ~ね。
アノ先輩…女遊び激しいし~。
舞子は1学年上の“谷上先輩”という
人が好きらしい。
顔は格好よくて…サッカー部の部長で…
とにかく何でもパーフェクトな人なんだと。
少なくともアタシは選ばないタイプ、かな?
「報告して?」
舞子は、上目遣いが得意で…
アタシは落ちないけど…男にはモテる。
「ぇ~…彼女は~…できてないらしい」
「よ、良かったぁ~!」
知るかっつーの。
コレはでたらめ…知るハズねぇし~
アタシの心の中には天使はいない。
悪魔の陣地。
舞子は、1ヶ月前…
交通事故にあった。
横断歩道をアタシと歩いてるときだった。