【短】さよならは言わない
人生最大の幸せ
――聖夜…このときが…私は、人生最大の幸せを感じたよ――
「七海チャン…」
「ん?」
聖夜君は凄く切なそうな顔をしていた。
どうしたの?
「ちょっと…公園寄ってかない?」
公園?
…少しでも聖夜君と居たい…
そんな私の答えは決まって居た。
「うん。いいよ。」
私達は近くの公園に寄った。
「……………」
「……………」
しばしの無言。
…どうしらいいの?!
「あの…「あのさ!」
「あ、うん?」
「七海チャンって……初恋っていつ?」
え?初恋?!
「わ、笑わないでね?」
「?笑わないよ。」
じゃあ…お恥ずかしい答えを聞いてください…
「18…」
つまり、聖夜君が初恋の相手…
あり得ないでしょ?
「え?!じゃあ…今年が初恋?!」
「うん。」
「そうなんだ…俺は去年。」
去年…か…
「そうなんだ。」
「うん。それから俺…」
「うん?」
聖夜君の顔はかなり深刻な顔していた。
何この空気…
凄い暗い?
そんなに大切な話なのかな?
「俺…」
――
「俺…七海チャンが好きなんだ…あの日から…ずっと…」