【短】さよならは言わない




∥帰り∥電車∥



―ドクッ

―ドクッ


会える?聖夜君…貴方に会えるかな?


「よ。七海チャン!」


「あ…聖夜君…」


会えた…///
ただ…それだけなのに…凄く嬉しい…///


「覚えててくれたんだ?!」


「う、うん。もちろんだよ。」


忘れるどころじゃない…
貴方の事しか頭に無かったよ…


「…いきなりで…悪いんだけど…メアド…交換しない?」


「え?」


「ご、ごめんね?嫌かな?俺、七海チャンと仲良くなりたいんだよ」


そんなの…OKに決まってるよ!


「いいよ!交換しよ?私も…聖夜君と仲良くなりたい。」


「本当?!よかった…。じゃあ貸して?俺やるよ」


「ありがとう。」


やった…聖夜君のメアド…ゲットしちゃった…


「はい!今日メールするね!」


「うん。楽しみにしてる。」


「あぁ。じゃ!」


「バイバイ。」


聖夜君は電車から降りてしまった。

でも…嬉しい…
少し…聖夜君に近づけた…
嬉しい…
聖夜君…聖夜…聖夜君…聖夜君

私の頭の中は更に聖夜君でいっぱいになった。

恋って…凄い…あんなにツマラナイ…雑草のような毎日に…

一輪の薔薇を…赤い薔薇を咲かせてくれた…







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