【短】さよならは言わない
デート?!
∥当日∥Aカフェ∥
今は長い針が11を指している。つまり55分。
はぁ~…ドキドキする…
聖夜君…早く会いたい…話したい…貴方の笑顔がみたい…
「お待たせ!」
「聖夜君…。」
来た…凄いカッコイイ…
私服は始めてみる…
超似合ってるよ…
「七海ぃ~!お待たせ!」
「あ、沙那美。うん。」
「どうも。
君が沙那美チャン?七海チャンから話は聞いてるよ?よろしくね。」
「…七海…こちらの超美形さんは?もしや…」
そのもしやですι
イザワ
「伊澤聖夜です。」
「えぇ!七海…やるじゃん!」
沙那美はかなりの興奮状態。
落ち着きなよ…ι
「ね!聖夜君!ちょっと話があんの!来てもらえる?!」
「え?いいけど…」
二人はどっかにいった。
……………暇だな………………
∥数分後∥
沙那美がニコニコして帰って来た。
なんだろう…
「遅れてしまいました!申し訳ありません…ι」
あれ?知らぬ人が…こちらもかなりの美形さん…
ヤスオ
「泰雄…遅いよ?」
「申し訳ありませんι」
へぇー…泰雄君…言葉遣いいい人だな…
お坊っちゃまって感じ…
「じゃ!行きましょ!」
そんな沙那美の声と同時に、皆で水族館に行くことになった。
∥水族館∥
「わぁー!綺麗…」
綺麗な魚…素敵なブルーをした小さな小魚…
「綺麗だね。」
私が皆に問う。しかし…
「……誰も…居ない?!」
えぇ!はぐれちゃったの?!
私は迷子?!この歳で?!恥ずかしい…
いやいや…それよりどうしよう…
「ヒック…」
寂しい…
私は何故か独りが苦手なのだ。
だから迷子になると必ず泣いてしまう。