Killing Heart
「待って!僕もついて行きます」
鞠弥の後を慌てて草兎も追っかけ始めた。
仕方ない、俺も急いで鞠弥について行った。
「夕露ちゃん!!どこに居るんだ!?」
「鞠弥さん、夕姉どこに行ったんでしょうね、、」
「、、分からない。だが、昔も同じことがあってな、、こっちだ」
鞠弥は荒い息を吐きながら、村から外れた滝がある方へ走った。
初めて来たんなら、一人でちょろちょろするな。俺はひたすらそう思い続けた。
すると、鞠弥の予想が当たったのか、滝の方から女の声が聞こえた。
「これ以上、近付いたら容赦しない!」
「、、そんな釈杖じゃ、私に傷一つ付けれませんよ」
そこには水城と変わった男が居た。
必死に水城は釈杖を男に向けている。
男は水城の話を無視して一歩踏み出した。
危ない、、!
「、、汝に宿いし気(オーラ)よ、天と地を結ぶ荊の姫よ目覚めよ、、薔薇少女!!!」
水城は釈杖の先から赤い気(オーラ)を出した。
男のエネルギーを吸い取るかのように、気(オーラ)はまとわりつく。
もしかして、彼女は、、
シャーマンなのか?
「これは珍しい、、シャーマンが生きてるとは」
男は全く気(オーラ)が効いていない。
スッと氷麟を引き抜いた。