Killing Heart
「あ、阿修羅!?」
「死を罪の対価として、、聖氷の妖精!!」
嘘、、
まさか阿修羅や草兎くんが居ただなんて。
阿修羅は氷麟を光らせて男性を氷の柱で掴んだ。
どうしよう、、
私がシャーマンだってことバレてしまったら、、
キュッと釈杖を強く握った。
「聖氷の妖精、、懐かしいですね、阿修羅」
「!?」
氷の柱に埋まっているはずの男性は喋っていた。
次の瞬間、勢いよく氷の柱は姿を消した。
まるで雪崩のように。
「お前!まさか、、」
「いい反応ですよ。、、暗魅が疼いています。貴方を殺したいと、、」
男性は腰に下げている短刀、暗魅(アンミ)を引き抜いた。
刃から柄までが真っ黒刀。
今にも魂を吸い込まれそう。
阿修羅は舌打ちをして、私たちに下がっていろ、と叫んだ。
さっきより遥かに増している男性の殺気。
体中が震え始めている。
「行きますよ、阿修羅」
「ぐっ!」
冷静な瞳は獲物を捕らえ、牙を剥く。
阿修羅は強力な攻撃に耐えれず、押されていた。
「阿修羅!!、、鞠弥さん!?」
「夕露ちゃん、なんであの技を使ったんだ?鷹史も言ったろう?」
「、、、」
阿修羅の方に向かおうとしたら、鞠弥さんは私を止めた。