サモンズ
★覚醒★
「なんなんだよお前!?結構がんじょーなのねって殺す気だったのかよ!?」
刃は唐突な事に驚きつつもなんとか冷静に状況を判断しようとした。だがそんな刃の気付かいも無駄に終わった。
「えぇ。ここいら一帯の生物を消去するくらい威力でぶっ飛ばせっての命令だったのよ。だから生き残ってたのはすごいことよ。」
「ふっざけんじゃ…」
「ふざけないでください!!」
刃の言葉は蓮の聞いた事の無いような怒声にかき消された。
「いったい誰の命令でやってるか知らないけど、こんなにたくさんの人間の命を奪うなんておかしいよ!!」
蓮はすごい剣幕で怒り散らす。
「まぁそこはいいとして…」
「パシッ」
少女は最後まで喋れず、途中で頬をたたかれ遮られてしまった。
「よくないでしょ!!!人を殺して心は痛まないの!?」
「…もう…たくさん殺したから…」
少女はそう言うと黙ってしまった。険悪なかつ気まずい空気が漂うなか、刃が口を開いた。
「なぁ、事情はよく分かんねぇーけど殺したくて殺してる訳じゃねぇんだろ?その事情ってのは話せねーのか?」
刃なりに少女の事を考え聞いてみた。
「分かったわ。もとより、生き残った人間には話をするきまりだからね。」
そう言って、少女は少し元気を取り戻して話を始めた。
「私の名前は佐倉 澪(さくら みお)。教授に頼まれて能力者を探しているの。私が使ったのは何でもかんでも吹っ飛ばす爆弾じゃなくて、能力者はダメージを食らわない爆弾なの。それで、生き残ったあなたたちは能力者ってわけ。出来れば名乗ってくれないかな?」
…??何を言っているんだ??確かに蓮は能力者だが自分は能力者ではない。
「なぁそれって、たまたま爆撃がここまで届いてなかったとかそんなんじゃないのか?」
「そんなはずないわ。半径20㎞だからここも範囲内よ。ねぇ名乗ってってば。いつまでもあなたとか嫌だし。」
ますますおかしい。
「えっと…その…さっきは叩いてごめん…。僕は佐山蓮。一応魔法使いだよ。」
「俺は高坂刃。でも俺は能力者じゃないぞ。」
そう名乗ると、少女は口を開けてぽかんとしている。
「能力者じゃない??そんなはずないんだって。じゃないとあなたは死んでいるはずなんだもん。」
「それなんだけど、僕が無意識のうちに守ったって事はないのかな?」
刃は唐突な事に驚きつつもなんとか冷静に状況を判断しようとした。だがそんな刃の気付かいも無駄に終わった。
「えぇ。ここいら一帯の生物を消去するくらい威力でぶっ飛ばせっての命令だったのよ。だから生き残ってたのはすごいことよ。」
「ふっざけんじゃ…」
「ふざけないでください!!」
刃の言葉は蓮の聞いた事の無いような怒声にかき消された。
「いったい誰の命令でやってるか知らないけど、こんなにたくさんの人間の命を奪うなんておかしいよ!!」
蓮はすごい剣幕で怒り散らす。
「まぁそこはいいとして…」
「パシッ」
少女は最後まで喋れず、途中で頬をたたかれ遮られてしまった。
「よくないでしょ!!!人を殺して心は痛まないの!?」
「…もう…たくさん殺したから…」
少女はそう言うと黙ってしまった。険悪なかつ気まずい空気が漂うなか、刃が口を開いた。
「なぁ、事情はよく分かんねぇーけど殺したくて殺してる訳じゃねぇんだろ?その事情ってのは話せねーのか?」
刃なりに少女の事を考え聞いてみた。
「分かったわ。もとより、生き残った人間には話をするきまりだからね。」
そう言って、少女は少し元気を取り戻して話を始めた。
「私の名前は佐倉 澪(さくら みお)。教授に頼まれて能力者を探しているの。私が使ったのは何でもかんでも吹っ飛ばす爆弾じゃなくて、能力者はダメージを食らわない爆弾なの。それで、生き残ったあなたたちは能力者ってわけ。出来れば名乗ってくれないかな?」
…??何を言っているんだ??確かに蓮は能力者だが自分は能力者ではない。
「なぁそれって、たまたま爆撃がここまで届いてなかったとかそんなんじゃないのか?」
「そんなはずないわ。半径20㎞だからここも範囲内よ。ねぇ名乗ってってば。いつまでもあなたとか嫌だし。」
ますますおかしい。
「えっと…その…さっきは叩いてごめん…。僕は佐山蓮。一応魔法使いだよ。」
「俺は高坂刃。でも俺は能力者じゃないぞ。」
そう名乗ると、少女は口を開けてぽかんとしている。
「能力者じゃない??そんなはずないんだって。じゃないとあなたは死んでいるはずなんだもん。」
「それなんだけど、僕が無意識のうちに守ったって事はないのかな?」