MY FIRST LOVER!!(短編)
私は孝之のことを考えながらぼんやりと窓の外を眺めた。
孝之には女として見てもらえていないんだろうな。
孝之がわからない。
だけど最近じゃ、そんなわからない孝之を追ってる自分がもっとわからない。
『私も………透くんみたいな人を好きになっら…きっと幸せになれるんだろうなあ…』
本心だった。
だから無意識に口から出た言葉だった。
ふと、視界を取り戻し振り返りと
透くんは立ち止まっている。
なんか私、今告白みたいなこと言っちゃったよね。
これじゃあ私が透くんに気があるみたいじゃん。
『…あは…なんてね。』
急に真剣な眼差しになった透くんに変な誤解をうんでしまわないように誤魔化したつもりだった。
少しの沈黙のあと、私は状況が理解できずにいた。
透くんに唇を奪われていたのだ。