MY FIRST LOVER!!(短編)



家の中でそわそわしているうちに、いつの間にか夜の8時になっていた。







ピーンポーン。






インターホンの音が家中に響いてドキっとする私。





『あ…どうも。』


玄関の戸を開けると、予定通りそこには孝之が立っていた。




「おばさんに…あず一人だからって頼まれて…。」



『うん、だけどね…一人で大丈夫だから!いいよ、帰ってくれて。』




私がそう言うと、孝之は少し考えた後口を開いた。



「でも俺、一応頼まれたわけだし…しかもおばさんに駅前の店のケーキまでもらっちゃったし……」



『まじで!?』




孝之は深く頷く。



お母さんのバカーっ。
そんなことしないでいいのに。




仕方なく孝之を家に入れた私は、孝之に申し訳ないと思いながらも


ちょっと嬉しかった。







< 29 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop