MY FIRST LOVER!!(短編)
家の中でそわそわしているうちに、いつの間にか夜の8時になっていた。
ピーンポーン。
インターホンの音が家中に響いてドキっとする私。
『あ…どうも。』
玄関の戸を開けると、予定通りそこには孝之が立っていた。
「おばさんに…あず一人だからって頼まれて…。」
『うん、だけどね…一人で大丈夫だから!いいよ、帰ってくれて。』
私がそう言うと、孝之は少し考えた後口を開いた。
「でも俺、一応頼まれたわけだし…しかもおばさんに駅前の店のケーキまでもらっちゃったし……」
『まじで!?』
孝之は深く頷く。
お母さんのバカーっ。
そんなことしないでいいのに。
仕方なく孝之を家に入れた私は、孝之に申し訳ないと思いながらも
ちょっと嬉しかった。