MY FIRST LOVER!!(短編)
『だけど、いいの。孝之と気まずくなるの嫌だし、気にしないで?ねっ?』
私は無理やり笑顔を作る。
黙りこむ孝之との空気が恐くて、私は必死にそれを埋めようとする。
だけど、逆に掘り返してしまうことばかり。
『…え…っと…ほら…私…孝之が私をそういう対象で見てないのは分かってるし……迷惑だよね…ごめんね。
孝之言ってたじゃんね……私とそういうのになるのは無理だって……』
言った後にだんだん恥ずかしくなって自分でセーブができなくなった。
どうしよう…
私…何言ってんの…
孝之は私なんか好きにはなれないし、抱けない対象なんだよ。
それなのに私、気まずい空気を取り戻すどころかますます話を詳しく広げていこうとしてる…
自分の顔が熱く、赤くなっているのが分かった。
その時、孝之がぎゅっと抱きしめてきた。