MY FIRST LOVER!!(短編)
『私は…ずっと孝之に嫌われてると思ってたし……中学の時くらいから孝之…素っ気なくなったから……』
「それは………あずが………いきなり可愛くなったから…どうしていいかわからなくなって………」
顔を赤くしながらそう言った孝之。
私は嬉しくて
嬉しくて
涙がこぼれた。
『孝之……好きだよ……』
「俺も。」
孝之の顔が近づくとソファの軋む音が小さく響いた。
キスだ。
絶対キスだ。
私は目を閉じて、孝之からのキスを待った。
「ばーか。目閉じてやんの。」
私は目を開けて赤面する。
『…なっ……孝之のバカ……!!』
孝之をポカポカ叩く私の手をぐっと掴んだ孝之と至近距離のまま
また見つめ合う。
「だって…あず…透とキスしたんだろ…?」