スウィートラブなその時間(短編)
今まで見たことのないくらいセクシーな表情をした真人は私の耳元でそう言った。
ドキドキが増してしまうくらいの息をふきかけながら。
『…う…っん…あぁ…』
溢れ出す声は
正直なところ、自分のものとは思えないほど可愛らしいキーだった。
「もも………もも………」
キスの音から荒い息がもれる。
真人の右手は私の左手を強く握りしめていて
もう片方は恥ずかしいくらい胸に触れていた。
甘い時間の中
私は緊張をとくことができずに
ただ
優しい痛みと愛を知った。