お兄ちゃん、すきだよ。
怜くんのことはあまり話してもいないのに、優は何となく気付いていたみたい。
私が最近、変だってこと。
私は思い切って、昨日のことも言ってみることに決めた。
『それでね、昨日…怜くんとキスしちゃったの。怜くん寝呆けてて、事故だったんだけど。』
この手紙を受け取った優は、とても真剣な面持ちで見つめていた。
また飛んでくる、優からの手紙。
開けるのが少し、怖かった。
『そのとき嫌だった?気持ち悪かった?もしそうじゃなかったら…』
続きの書かれていない手紙。
だけど、書かれていなくたってわかる。
もしそうじゃなかったら…。
それは恋だよ…。