お兄ちゃん、すきだよ。
『優、私ね、嫌じゃなかった…。どうしよう、怜くんはお兄ちゃんなのに。こんなのって…。』
優に返事を書きながら、涙が出てきそうになった。
もしかしたら、怜くんに恋をしているかもしれない。
お兄ちゃんに、恋をしているかもしれない。
押し寄せてくる、戸惑いと不安。
いけないことをしているという、罪悪感。
全てを受け入れてほしくて、力強く、私の本音を優へ飛ばした。
手紙をじっと見つめる優。
その右手は、なにも書こうとはしてくれない。
やっぱり、そうだよね。
こんなの、変だよね。
やばい、不安で泣いちゃいそう。