お兄ちゃん、すきだよ。



その日の午後の授業中。


また優から手紙が飛んできた。


だけど今度はメモ帳ではなく、少し大きな、ちゃんとした手紙。




なんだろう?

私は先生の目を盗んで、その手紙を読んだ。






Dear春乃

さっきは話してくれてありがとうね!

なんとなく春乃が悩んでいたのはわかってた。

だけど、私が思っていた以上に春乃は苦しんでいたね。

気が付けなくて、ごめん。


もし春乃のお兄ちゃんに対する気持ちが恋ならば、きっと普通の恋みたいにはいかないよ。

とてもつらかったり、家族のことで苦しんだりするかもしれない。


だけど所詮は、血のつながらない男の人だよ!

春乃の気持ちに悪いところなんて、少しもないよ。

何があっても、私は春乃の味方でいるからね。

頑張ろ☆

From優



< 123 / 195 >

この作品をシェア

pagetop