お兄ちゃん、すきだよ。
昼休み、お弁当を片手に優がやってきた。
「さっ、お昼にしようかねぇ〜!」
よほどお腹がすいていたのか、優は席につくと同時にお弁当箱のふたをあける。
私がお弁当を用意するころには、お箸を持って今にも食べ出しそうだった。
「はは、優ったら!気が早すぎるって〜。」
「だぁって朝食べてないからお腹すいたんだもん!」
優は寝坊をしてきたので朝ごはんを食べていないらしい。
優だったら、マンガみたいにトーストをかじりながら登校しそうだけど…。
「春乃〜?なにニヤニヤしてんのよ?」
「いやいや、なんでもないよ!それより、さっきは手紙ありがとね。すごい嬉しかった。」