お兄ちゃん、すきだよ。
「それでね、昨日の夜…。」
恥ずかしそうに黙り込む優。
「えーなになに!?最後まで言ってよー!」
「颯太に…、颯太に好きだって言われたの!」
ぎゅっと目をつぶって、優がそう叫んだ。
「え…えぇー!?本当に?やったぁ!おめでとう優!!」
嬉しさのあまり私は椅子から立ち上がった。
やった…。
ずっとつらい思いをしてきた優が…。
優の気持ちが報われた!
「わわっ!春乃ってばちょっと…!」
「やったね!やったね!おめでとう!私嬉しいよぉ〜!」
優の手をとってぶんぶんと揺さ振る。
テンションの高い私に、優は戸惑いながらも一緒に笑ってくれた。