お兄ちゃん、すきだよ。
だけどその顔はとても幸せそうで、颯太に対する優の気持ちもよく伝わってくる。
冗談まじりで言ったけれど、優の思いも颯太の思いも、とても真面目で大きなものだとわかる。
親友がカップルに変わるというのは、なんだかあまり実感がない。
まぁ、優と颯太なら付き合ってもいつも通りなのだろうけど…。
「さ、そろそろお昼終わりにしよっか?」
ご飯を食べ終えた優は、やっぱりいつもと変わらない。
「うん!」
変わらない、だけど。
ふたりの恋はこれからゆっくりと、確実に、育まれていくのだろう。