お兄ちゃん、すきだよ。
世の中がクリスマスムード一色なのだから、もちろんこのふたりのテンションも上がっている。
「春乃!春乃!クリスマスどうする〜?」
「今年も3人でパーティーしようぜ?」
朝っぱらから盛り上がる親友、優と颯太。
私の思っていた通り、やはり気をつかってクリスマスの誘いをくれた。
「ごめんね、今年は家で過ごすんだぁ。それに初めてのクリスマスなんだからふたりで過ごしなよ〜!」
怜くんとふたりで過ごすとは、まだ言いづらい。
嘘をついた訳ではないけど、なんとなく隠してしまった。