お兄ちゃん、すきだよ。



世の中がクリスマスムード一色なのだから、もちろんこのふたりのテンションも上がっている。




「春乃!春乃!クリスマスどうする〜?」



「今年も3人でパーティーしようぜ?」




朝っぱらから盛り上がる親友、優と颯太。


私の思っていた通り、やはり気をつかってクリスマスの誘いをくれた。




「ごめんね、今年は家で過ごすんだぁ。それに初めてのクリスマスなんだからふたりで過ごしなよ〜!」




怜くんとふたりで過ごすとは、まだ言いづらい。


嘘をついた訳ではないけど、なんとなく隠してしまった。





< 140 / 195 >

この作品をシェア

pagetop