お兄ちゃん、すきだよ。



「ごめんね春乃、帰りにお茶でもおごるよ!」



「えーいいよそんなの!でもお茶はして帰りたいな。」




最近の颯太との仲や、クリスマスの過ごし方などを優に聞いてみよう。


そう思って放課後の約束をした。




「いいよ!私、いいカフェ知ってるんだ。商店街を抜けた、裏路地にある小さいカフェ!」




優はそう言ってぴょんぴょんと飛び跳ねた。



クリスマスが近いせいか、最近の優は本当に元気だ。



小さい子供みたいで可愛い。


私はまるで母親になったような気分になって、微笑ましく優を見ていた。





< 142 / 195 >

この作品をシェア

pagetop