お兄ちゃん、すきだよ。
「ごめんね春乃、帰りにお茶でもおごるよ!」
「えーいいよそんなの!でもお茶はして帰りたいな。」
最近の颯太との仲や、クリスマスの過ごし方などを優に聞いてみよう。
そう思って放課後の約束をした。
「いいよ!私、いいカフェ知ってるんだ。商店街を抜けた、裏路地にある小さいカフェ!」
優はそう言ってぴょんぴょんと飛び跳ねた。
クリスマスが近いせいか、最近の優は本当に元気だ。
小さい子供みたいで可愛い。
私はまるで母親になったような気分になって、微笑ましく優を見ていた。