お兄ちゃん、すきだよ。
静かに、パンケーキがやってくるのを待つ。
私たちのいる席はキッチンに近いので、怜くんたちの会話が聞こえてきた。
優は携帯をいじっていて気が付いていないようだ。
私は、いけないとわかっていながらも、聞き耳をたててしまう。
「怜の妹ちゃん、かわいーね!」
「でしょ?素直でいい子なんだよ。」
やだ、怜くんったら。
私は可愛いという言葉に、顔がゆるんでしまった。
怜くん、学校で私の話したりするのかな。
なんて、下らないことを考えていたら、小波さんの声がまた聞こえてきた。
「怜さ、クリスマスイブの日ひま?クラスのみんなでパーティーしない?」
その言葉を聞いて、私はドキッとした。