お兄ちゃん、すきだよ。
「優…いろいろありがとうね。私、明日頑張るよ。」
「え〜?春乃ったらなによ急に〜?」
優の笑顔を見ていたら、自然とこんな言葉が出ていた。
頑張る…
別に告白をするだとか、積極的にアタックするだとか、そんなつもりではない。
ただ、せっかくのクリスマス、何があっても楽しもうと前向きに決心しただけだ。
怜くんが誰かとデートしようとも
他に怜くんを好きな人がいようとも
私の恋心が、いけないものだったとしても…。
恐れずに、逃げ出さずに、そして自分に正直でいたい。
もともと報われないとわかっている恋だったんだから。
私は怜くんの笑顔が見られれば、それでいい。
「ねぇ、優。このプレゼント、絶対に渡そうね。クリスマス…絶対に幸せに過ごそう!!」
「う、うん!頑張ろう春乃!」
力の入った私に少し驚いていたようだけど、優も頑張ろうと言ってくれた。