お兄ちゃん、すきだよ。
くりすます
24日。
昨晩はわくわくしてなかなか寝付けなかったものの、すっきりと目覚めた。
午前中は終業式があったので、学校へ行った。
式の途中、何度も優と目が合っては笑顔を交わす。
お互いプレゼントのことで頭がいっぱいのようだ。
それを見ていた颯太は、なんだよ気持ち悪い、と不思議がっていた。
「明日から冬休みだが、あまり羽目をはずさないように!特に今日はクリスマスイブだから、くれぐれも酒なんか飲むんじゃないぞ!」
HRでの桐丘先生の言葉で締めくくられて、2学期が終わる。
これから彼氏とデートなの、と教室を出ていく子。
クリスマスなんて!と愚痴をこぼす子。
友達とパーティーだ、とはしゃぐ子。
やっぱり誰にとっても、12月24日というのは特別な日なのだ。
「春乃〜!もう帰る?」
帰り支度をしていると、優が駆け寄ってきた。
「うん、帰るよ。優と颯太は?」
「今日はお昼食べてからお台場に行くよ!」
お台場かぁ…。
クリスマスのお台場なんて、きっとすごくロマンチックなんだろうな。