お兄ちゃん、すきだよ。
「外寒かっただろう?いま紅茶入れてあげるからね。」
そう言って怜くんは暖かい紅茶を出してくれた。
あ、私の大好きなオレンジペコー…。
紅茶を飲みながらふたりでソファに座って、ゆったりくつろぐ。
慌ただしい学校生活、賑やかな家庭。そんな楽しい毎日のなかで、一番落ち着けるのが怜くんとのこの時間だ。
もともと私も怜くんもあまりしゃべるほうではないので、お互いにこの沈黙が気持ち良い。
沈黙を破るように、私は相談を切り出した。