お兄ちゃん、すきだよ。
しんゆう
昨日悩んでいたのが嘘みたいに、今朝は気持ち良く目がさめた。
きっとこのすがすがしいお天気のおかげ。
気持ち良く起きた割にだらだらと朝の支度をしてしまったので、危うく遅刻してしまうところだった。
「行ってきます!」
私は勢いよく玄関を出て、通学路をかける。
途中の上り坂もなんてことはない。
いよいよ今日から文化祭の準備が始まる。
私は期待に胸を膨らませながら、学校を目指す。
教室のドアを開けると、いつもは遅刻ばかりの優と颯太がすでに来ていた。