お兄ちゃん、すきだよ。
「買い出し頑張ったし、内緒で寄り道してっちゃおうよ〜!」
優の提案した甘い誘いに、私はもちろん賛成をする。
重い荷物を両手に持ちながら、私たちはホームセンターのすぐ近くのカフェに入った。
カフェの店内は、比較的若い人たちでにぎわっていた。
私は大好物のキャラメルラテを頼み、まだ注文の決まらない優を置いて2階席へ向かうことにした。
2階へと続く階段を上がるたびに、キャラメルのいい香りが漂う。
本当なら授業をしてる時間なのになぁ…。
たまらず笑みがこぼれる。