お兄ちゃん、すきだよ。


カフェに寄り道をしたせいで、学校に着いたのは午後4時過ぎ。



買い出しから戻ると、クラスのみんなが教室に順路を作っていた。


その中心には颯太がいて、責任者らしくみんなに指示を出している。




「お!春乃と優、おつかれ!」



そう言って颯太が買ってきた袋をがさがさとあさる。




「そうだな、もう夕方だし全部のベニヤ板に黒い布をかけたら今日は終わりにしよう。」





颯太の目論んだ通り、作業が終わったのは7時前だった。



ちょうどいい時間になったので、今日のところは解散となった。



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