お兄ちゃん、すきだよ。
まつり
文化祭当日。
寝起きは最悪。
とりあえず昨日お風呂に入れなかったので、シャワーを浴びる。
昨日の夜、無意識に泣いていたのだろうか。
鏡に映るまぶたが腫れていた。
「はぁ、ひどい顔…。」
鏡を見つめていたら、昨日の光景が頭の中によみがえってきた。
颯太の肩に腕を巻き付ける優。
そして、キス。
思い出していたら、ついまた涙がにじんできてしまった。
お風呂からあがり、ドライヤーで濡れた髪を乾かす。
それと同時に、携帯メールをチェックした。
夜中の2時に、メール着信が一件ある。
優だ。