お兄ちゃん、すきだよ。



From:優

春乃、本当にごめんね。
話したいことがあるの。
今日の放課後、教室で話そう?





話したいこと…。


私はまだ優と話が出来るほど、落ち着けてないよ。

きっとまだ優の目を見られない。


どうしたらいいの…?



返信を送れずに、ただ携帯をにぎりしめる。






コンコン…





脱衣場のドアを誰かがノックした。




「誰?」



「春乃?俺だよ。俺もシャワー浴びたいんだけど、もう上がった?」





怜くんの声だ、



「ごめん!いま出るね!」



涙のにじんだ目をこすり、ドアを開けた。




「えっ!?」




そこには、上半身はだかの怜くんが立っていた。




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